石川県 ふるさとのツバメ総調査
石川県(石川県健民運動推進本部)は、昭和47年から県内の全公立小学校の協力を得て、ツバメを調査することにより、校区(北陸)の自然環境を考え、自然を愛護する心、鳥を愛する心を育むことを目的として愛鳥週間(5月10日~16日)に『ふるさとのツバメ総調査』を実施しています。
調査のきっかけ
昭和40年代は、高度経済成長を続ける日本各地で、大気汚染、水質汚濁、乱開発による自然崩壊への危機感が高まりました。そこで、昭和46年に官民共同で、自然環境の保全や緑の復活を目指したキャンペーン「グリーンプランを北陸に」が行われました。そのキャンペーンの一環としてツバメ調査が行われ、地域の隅々まで目が届く「多数の目」による調査とするため、小学生が調査を担当することになったものです。
なぜ「ツバメ」を調べたのか
ツバメは、自然の変化を敏感に反映する生きものと言われています。石川県では、ツバメのことを「自然の語り部」と名付けています。エサとなる虫が豊富で、巣材となる泥や、ワラがあり、人が住んでいることがツバメにとって重要だからです。また、野鳥の中でも子ども達にとって観察が比較的容易で、子育ての様子を見ることができますし、調査中、地域の方々が愛情を込めてツバメを見守っている姿に触れることもできます。
この様な理由から「ツバメ」を調べることになりました。
願い
石川県健民運動推進本部では、この調査が子ども達の心の引き出しに、自然を思う心、鳥を含め生きものを愛する心、ふるさとを思う心などが、調査を実施した体験とともに、豊かにしまわれることを願っています。
子ども達から、感想文、ツバメのお宿地図、ツバメ新聞、写真等が届きます。
各校区のツバメの巣の数や、ツバメのお宿地図は、「石川ツバメマップ」をご覧下さい。
平成19年の調査後に作成した、「子どもツバメサミット」には、調査によって子ども達が感じたことがたくさん掲載されています。ぜひお読み下さい。子ども達の感性に驚かされ、心が温まりますよ。
石川県のホームページにある情報もご覧下さい。
General Survey on Swallows by the Children of Ishikawa Prefecture