つばめは迷惑でしょうか?

つばめの落としもの

つばめが巣を作ってヒナを育てると、その巣の下にはフンが落ちてきます。ヒナが小さい頃は、親鳥はヒナが出す糞をくわえて遠くに捨てに行くのですが、ヒナが育ち盛りになりフンの量が増えてくると、親鳥はフンを運ぶことをしなくなります。
お客さんが来る施設にとっては、つばめのフン対策は大きな問題なので、ツバメが巣作りできないようにしている場所も見かけます。

 
軒下全体にネットを張った建物。それ以前に巣があった事が分かる泥の跡が残っています。
密度が高いので、ツバメでなく、イワツバメだったかもしれません。
   
こちらも、しっかりネットで防御されている建物です。

ツバメの巣がある施設の立場

お客さんから「つばめのフンが汚い」と言われることは、お客さん商売のお店にとっては、とても辛いことです。上記1枚目の写真のように、とても巣の数が多いと汚れが目立ちますし、自動販売機のすき間のように、掃除がしにくい場所にフンが落ちるのも困るでしょう。

ツバメの立場

ツバメにとっては、年に1度の子育て時期です。数千キロの旅をして日本にやって来たのに、巣を作ることができないと、ツバメは子孫を残すことができなくなってしまいます。

共存共栄へのために

ツバメが巣を作っては困る場所はネットを張って防ぎ、落ちたフンの掃除さえすればだいじょうぶな場所には巣を作らせてあげるることはできないでしょうか。建物のあらゆる場所をネットでふさぐことは、景観的にも美しくないように思われます。何組かのツバメが子育てしていることは、建物の風情にとっても、よいことではないでしょうか。

巣の下に新聞紙を敷いて毎日取り替えたり、糞受けを付けて床まで落とさないようにするだけで、巣の周りはずいぶんきれいになります。さらに、つばめの子育てに理解を求めるポスターなどを貼れば、お客さんも「しばらく軒を貸してあげようか」と思ってくれるでしょう。ツバメを愛らしく思っているお客さんもいることを忘れないで下さい。

 
道の駅 安曇野松川(長野県)
道の駅の方が、巣の下に糞受けを設置されています。
(手前は巣を調査中のバードリサーチスタッフ)
 道の駅 一向一揆の里(石川県)
ツバメかんさつ全国ネットワークが道の駅に配布したポスターを掲示して下さっていました。