ツバメは人通りの多い街中の商店街などに巣を作るというイメージがありますが、幹線道路沿いに作られた商業施設も一日中人の賑わいがあり、ドライブの途中に立ち寄ってみると、よくツバメの姿をみかけます。そこで2010年と2011年に「道の駅とサービスエリアのつばめ調べ」を行ったところ、報告のあった道の駅の66%、サービスエリアの50%でツバメの営巣がありました。

ツバメの巣がないという情報はあるという情報よりも集まりにくいでしょうから、少し割り引いて考えないといけませんが、街中にあるスーパーの営巣率が14%程度(八王子・日野カワセミ会による2001〜2003年の八王子市内全域のツバメ調査をもとに算出)であることを考えると他の商業施設に比べて道の駅やサービスエリアの営巣率は高そうです。

このような道路施設は、街中よりもツバメの餌になる昆虫が多い自然環境の中にあるにもかかわらず、周囲にツバメが巣作りできる建築物が少ないために、ツバメが集中しているのではないかと考えられます。

またこの調査を通して、ツバメを大切にしている施設がある一方で、巣から落ちる糞が利用者の迷惑になるのでツバメの巣を落としてしまう施設もあることが分かりました。調査参加者による評価では、ツバメの子育てに配慮しているか繁殖を妨害していない施設が93%と多数を占めた一方で、巣を落としているなどツバメが繁殖すること迷惑と考えている施設が7%あるという結果になりました。

調査記録の一覧はこちらをご覧下さい。 道の駅のツバメ調べ サービスエリアのツバメ調べ

道の駅とサービスエリアのツバメの巣の有無 調査参加者による施設のツバメへの姿勢評価


ツバメが営巣している道路施設に、ツバメの子育てに理解を求めるポスタや、簡単に組み立てて使える糞受を配布しています。上図は2012年に配布したポスターと2013年に配布した段ボール糞受けです。Design by 小川美奈子