つばめの人工巣の作り方

ツバメは、糞を落とされると困る場所にツバメが巣を作ってしまうことがあります。ツバメかんさつ全国ネットワークでは、そういう場所に巣を作れないようにする代わりに、すぐ近くの壁に人工巣を付けることで、ツバメを新しい場所に誘導することを実験しています。

すでにツバメが巣を作っている場所や、巣を作りたくて泥を付けに来る場所に人工巣を付けてあげると、ツバメが利用してくれそうです。どれほどツバメが利用してくれるかは実験中ですが、ご興味のある方は、自分でも作ってみてはいかがでしょう?

なおこの人工巣は、ツバメネットのポスターやステッカーをデザインして下さっている小川美奈子さんに考案していただいたものです。


それでは、作ってみましょう

材料
 コルク粘土(クツワのコルククレイ スモールメッシュ×2 袋)、ワラ(巣草・枯れ草など)、土の粘土(オーブン陶土やテラコッタ粘土)

道具
 型にする容器
 (内寸:直径14cm、深さ6cm位。コルク粘土は乾燥すると縮むため、この位がちょうどよいサイズになります)
 水入れ、お水、ラップ、スプーン、筆(土の粘土を塗る場合)

※「コルク粘土」は人間の目にはツバメの巣と似た色に見えますが、ツバメは人間とは視覚が異なるため、土の粘土を塗った方がツバメには好まれるかもしれないと考え、ツバメネットでは土粘土を塗るタイプと、塗らないタイプの両方の巣を実験中です。土の粘土は、陶芸用の粘土を水で軟らかくして筆で塗って下さい。

作り方

   
1.少量の水を入れながらコルク粘土とワラをよく混ぜ合わせる。 2.粘土を叩いて空気を抜きながらまとめる。調整に使う分の粘土を少し分けておく。
   
3.粘土を型に入れ、型に沿わせて伸ばしていく。厚さ1.3cm位で全体に均等になるようにする。 4.内側にスプーンを使って巣のようなデコボコした模様をつける。粘土を下から上に押し上げるのがコツ。
   
5.ラップを持って粘土を型から抜く。ひっくり返して粘土が詰まっていないところに分けておいた粘土を埋る。更に、ひっくり返して全体の形を巣らしく整える。 6.外側と淵にも巣らしい模様をつける。更に、分けておいた粘土で粒を作り巣につけてデコボコ感を出し、完成。表面に水で溶いたテラコッタ粘土(焼き物用粘土)を塗ると、より巣らしくなる。
完成しました! 左は置いたり吊したりするタイプ。右は壁に貼り付けるタイプ(平らな面がある)で、表面にテラコッタ粘土を塗ってあります。


人工巣の設置方法

雨が当たらない軒下で、さらにカラスに狙われないよう、外から見えにくい場所がよいでしょう。建物の1階の、天井から10cmくらい離した場所に人工巣を付けて下さい。

人工巣に穴を開けてヒモを通して(作るときからねんどに穴を開けておくと便利です)、何かに縛り付けてください。ヒナの足が絡まないように、糸ではなく、少し太めのヒモを使って下さい。

あるいは、巣の背面を平らに作って(この場合、背面には泥を塗らないで下さい)、バスコークで壁に貼り付けることもできます。巣を剥がすと少しバスコークが残りますが、ヘラ状のものでこすり取れば、ほぼ剥がすことができます。心配な方は、事前に目立たない壁に少しバスコークを塗って、剥がしかたを確かめておくとよいでしょう。



人工巣作りの教室を開きました。

2013年5月19日に道の駅庄和で、そして6月1日に東京都府中市の環境まつりで、つばめの巣作り教室を開きました。そして道の駅庄和では、参加者の皆さんが製作された人工巣を軒下に設置しておいたところ、見事、ツバメたちが人工巣を利用して子育てを始めました


道の駅庄和での、つばめの巣作り教室の風景です